朝起きたときや、疲れがたまったときに
ズキズキとこめかみや側頭部が痛くなることはありませんか?
そのような頭痛があると、仕事や家事に集中できずつらいですよね。
体質のせいだから仕方ない、なかなか良くならない症状だと感じている方も多いと思います。
この記事では、鍼灸師の視点から偏頭痛が起こりやすい体の状態と、少しでも痛みを和らげるための考え方やセルフケアをお伝えします。
※ 注意事項 頭痛の中には、まれではありますが重い病気が関係している場合もあります。 痛みが長く続く場合や、いつもと違う強い痛み、しびれ・吐き気・発熱などを伴う場合は、自己判断せず早めに医療機関での検査をおすすめします。
この記事は、日常的に起こりやすい頭痛について、東洋医学の考え方やセルフケアの一例を紹介するものです。
治療や診断を目的としたものではありませんので、不安な症状がある場合は専門の医療機関をご利用ください。
◇偏頭痛の特徴
偏頭痛は、こめかみ周辺の血管が広がりすぎてしまい、
その刺激によってズキズキとした痛みを感じる状態と考えられています。
◇東洋医学で見る偏頭痛の考え方
東洋医学では、偏頭痛はいくつかの体のバランスが崩れることや経絡の異常によって起きると考えられています。経絡(けいらく)とは、体の中を巡っているエネルギーの通り道のようなものです
①頭を通る経絡の異常
偏頭痛の場合、特に頭の横を通る経絡の流れが滞ってしまい、
うまく巡らなくなることで痛みが出やすくなると考えられています。
2.血液の巡りのアンバランス
また東洋医学では、「瘀血(おけつ)」と呼ばれる、
血の巡りが悪くなった状態も偏頭痛と関係が深いとされています。
血の流れがスムーズでなくなることで、頭に痛みや重だるさが出てしまうことがあります。
◇偏頭痛が起きやすい方の共通点
① 体が冷えやすい・冷房に当たりすぎている
偏頭痛のある方は、寒さや冷房の風が苦手な方が多い印象です。
体が冷えてしまうと血の巡りが乱れやすくなり、頭の痛みにつながることがあります。
② 考えすぎや気を使いすぎるタイプ
物事を深く考えすぎてしまったり、周囲に気を使いすぎてしまう方も偏頭痛が起きやすい傾向があります。
東洋医学では、ストレスが続くと気が上にたまりやすくなり、その影響で頭に痛みが出やすくなると考えられています。
◇今夜からできるセルフケア
①ツボを刺激する
・外関(がいかん)
外関は腕にあるツボですが、頭までつながる経絡上にあると考えられています。
そのため、頭に出るズキズキとした痛みに対して、和らげる効果が期待されるツボです。
・足三里(あしさんり)
足三里は足にあるツボで、体全体の巡りを整える働きがあるとされています。
上にのぼりやすくなった気を下に導き、血の巡りを落ち着かせることで、
頭痛の緩和につながることがあります。
※場所は画像を参考にして下さい。
画像はillustACのカラーリーフクラフトさんのイラストをお借りしております


※ 強く押しすぎず、気持ちいいと感じる強さでそれぞれ30秒ほど行ってください。
②目元を冷やす
ズキズキとした痛みが出ているときは、頭の周りに熱がこもっている状態になっていることがあります。
そのような場合、目元やこめかみ周辺を冷たいタオルなどでやさしく冷やしてあげると、
痛みが和らぐことがあります。
※ 冷やして違和感が出る場合は、無理に続けないようにしてください。
セルフケアは症状が軽い場合には効果を感じやすいですが、忙しい日が続いたり、痛みが頻繁に出る場合は、毎回続けるのが大変に感じる方も多いです。
そういった場合、体の巡りを整えることを目的とした
お灸やセルフケアグッズを取り入れるのも一つの方法です。
私の臨床でも、自宅で無理なく続けられるものを併用している方は少なくありません。
締め付けられるような頭痛が多い方は、
ズキズキするタイプの頭痛について解説した
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◇まとめ
偏頭痛は体質だけでなく、冷えやストレス、日々の生活習慣が重なって起こることも少なくありません。特に、考え過ぎてしまう方や、体が冷えやすい方は、知らないうちに頭に負担がかかっている場合があります。
東洋医学では、頭だけを見るのではなく、
体全体の巡りやバランスを整えることを大切に考えます。
今回ご紹介したツボ刺激や冷やし方などは、
今夜からでも取り入れられる簡単なセルフケアです。
無理のない範囲で続けてみて、それでも症状が強い場合や長く続く場合は、
医療機関や専門家に相談することも大切です。
この記事が、つらい偏頭痛に悩む方の
少しでも楽になるきっかけになれば幸いです。

