【不眠】イライラして眠れない人の共通点【鍼灸師が東洋医学で解説】

不眠

日々生活していると、

納得できないことや、つい気が立ってしまうことがありますよね。

夜、布団に入ってからも

「あの言い方はなかったな」

「なんであんなことを言われたんだろう」

そんなモヤモヤが頭から離れず、

なかなか寝つけない方も少なくないと思います。

ですがそれは、

決してあなたが短気だから、

怒りっぽい性格だから、

という理由ではありません。

■ イライラして眠れない不眠の特徴

・布団に入ってから気持ちが落ち着かない

・考えが攻撃的・否定的になりやすい

・眠くても体が緊張している

◽️東洋医学で見る「イライラして眠れない」状態とは

簡単に言うと、

よくイライラしたときに

「頭に血が上る」

と言いますよね。

東洋医学では、

まさにその状態が

夜まで続いてしまっていると考えます。

東洋医学では、

イライラや怒りといった感情は

「肝(かん)」と深く関わるとされています。

肝には、

寝るときに体の血を落ち着かせ、

内側にしまう働きがある

と考えられています。

ですが、

怒りや緊張が強い状態が続くと、

この働きがうまくいかず、

頭に血が上ったような状態のまま

夜を迎えてしまうのです。

その結果、

布団に入っても気持ちが高ぶり、

イライラして眠れなくなってしまいます。

◽️イライラして眠れない人に多い体質・原因

日中、我慢しすぎるタイプ

納得いかないことがあっても、

ついグッと飲み込んでしまう。

そんな方に多いタイプです。

表では落ち着いていても、

気づかないうちに

気持ちが内側に溜まってしまい、

夜になってイライラとして出てくることがあります。

ストレスを溜め込んで発散できないタイプ

イライラは、

心や体にかかったストレスのサイン

とも言えます。

忙しくて自分の時間が取れなかったり、

気分転換がうまくできない状態が続くと、

夜になって気持ちが落ち着かず、

眠りにくくなることがあります。

首や肩が常に張っているタイプ

イライラが続くと、

体も無意識に力が入りやすくなります。

特に首や肩まわりは影響を受けやすく、

張りが強くなることで、

さらにリラックスしにくくなる

悪循環に入ってしまうこともあります。

今夜からできるセルフケア

ツボをやさしく刺激する

イライラして眠れないときは、

気持ちを落ち着かせるツボを

無理のない強さで刺激してみてください。

神門(しんもん)

心に関係するツボで、

不眠の際によく使われます。

気持ちが高ぶっているときに、

落ち着かせてくれる働きが期待されます。

太衝(たいしょう)

肝に関係するツボです。

上に上がりやすくなった状態を

ゆるめるように助けてくれると

考えられています。

👉 気持ちいいと感じる強さで、

左右それぞれ30秒ほど押すだけで十分です。

・酸味のあるものを少し取り入れる

東洋医学では、

酸味にはイライラを和らげる働きが

あると考えられています。

・梅

・レモン

・ゆず

など

無理のない範囲で意識して摂ってみて下さい。

・イライラした気持ちを外に出す

イライラしたことを

誰かに話すと

少しスッキリすること、ありますよね。

それと同じで、

独り言でも構いません。

「嫌だったな」

「腹が立ったな」

と、口に出すだけでも

気持ちが外に出やすくなります。

誰かに聞かせる必要はありません。

ため込まないことが大切です。

■ それでも眠れない場合の考え方

・冬はあまり適しませんが目元を冷やすアイテム

・GABAなどの副交感神経を優位にしてくれるサプリ

・足を貧乏ゆすりの様に動かしてみる

など、出来そうなものから試してみて下さい。

■ まとめ

イライラして眠れないのはあなたの性格のせいでなく、少し肝の働きが上手くいっていないだけの時もあります。

そんな時は

・ツボを押してみる

・酸味を摂ってみる

・気持ちを口に出してみる

こうした小さなケアを続けることで、

眠りやすくなる方もいます。

無理に「落ち着かなきゃ」と思わず、

まずは体をゆるめてあげることを

意識してみてください。

※この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、症状には個人差があります。

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